TEMO エッグシェルカッター寸法:幅5cm 奥行き5.7cm × 高さ2.3cm
素材:ジルコニア
製法:精密射出成型 研磨
内容:単品
装丁:紙箱
製造:日本製 東京都多摩市
株式会社ZIKICO
デザイナー:大治将典 / Oji & Design
・ジルコニアのキッチンツール 「 TEMO(テモ)」TEMO(テモ)の名前の由来は、道具としての用途から「手に持つ」「手元」と、素材の特性を作る結晶構造である「Tetragonal(テトラゴナル)」の’Te’と「Monoclinic(モノクリニック)」の’Mo’からきています。
金属のように錆びることもなく、プラスチックのように劣化してマイクロプラスチック汚染を引き起こすこともありません。
ジルコニアは、医療用インプラント、人工関節、F1カーのブレーキ、スペースシャトルの外壁耐熱タイルなど、変化しない、しなる、硬い、という性質がなければ利用できないような領域で用いられてきた素材です。
ほかの素材や調味料に浸かっていても変化せず、何十年と体の中に入れておいても化学的な刺激を与えません。
・TEMOシリーズ エッグシェルカッターゆで卵の殻を切れる、ジルコニアの卵立てです。クラウドファンディングのプロジェクトとして開発しました。
卵のカラにスプーンが入る大きさの穴を開けるエッグシェル・カッターで穴を開けて、エッグ・スタンドに立てれば、とっても柔らかく茹でて、トゥルントゥルンなゆで卵でも、おいしくたべられます。
でも、ゆで卵専用で他の用途に使えない道具を二つもしまっておけるほど、日本のキッチンは広くありません。テーブルの上でもジャマになります。そこで、エッグシェル・カッターと、エッグ・スタンドを一つにした製品を開発しました。
卵の茹で方は、殻を剥きやすくする方法が話題になり、美味しくする方法が話題になりません。
しかし、卵の殻に穴を開けて、殻をお皿にしてスプーンで食べるのならば、ゆるゆるから固ゆでまで「美味しい茹で方」に着目することができます。
温泉卵のようにトロトロに茹でて、殻に穴を開け、バジルとオリーブオイルを垂らせば、優雅なゆで卵の出来上がり。
・卵のサイズのリサーチにさまざまな実験に……卵のサイズは規格によって定められていて、日本の場合、SSサイズの下限である40gより軽いものは市場に出回りません。一方で、一番上のLLサイズは70g以上ならすべてLLサイズ。40gと70g……これはものすごい差です。
それほどサイズに差がある鶏卵を安定して切れる刃を作るためには、角度、穴の直径、そして刃の形状、これらを別々に検証する必要があったそうで、それに応じたプロトタイプが次々と作られました。
そうして最小サイズの卵から最大サイズまでフォローできる形状が出来上がったのです、が……!
なにぶんアメリカやヨーロッパでは当たり前に使われているとはいえ、日本ではエッグシェルカッターそのものがあまり馴染みのないアイテムということで、ラクラク切れるようになるには少し練習が必要です。
こんなデメリットめいたことをいきなり書いているのは、私自身、慣れるまで4つも卵のカラを切ったからです……。
手先が器用なスタッフは一つ目で上手にカラを開けていました。なぜなんだ……。
・エッグシェルカッターの使い方1 製品の上側、卵を支える6個の形の部分は、カラを切る刃です。
2 ここに卵の
太いほう ※をあてて、刃で表面に傷をつけるように、数回、強めに回しながら擦ります。
?3 少しカラが削れたら、そのまま回しながら刃を刺しこみ、カラを切ってください。
4 切れ目が全周にできたら、カラの天面を取り外します。
(※ 一般的なイメージとは逆に、この太いほうが卵の上で、細いほうは下だそうです。なんでも細い方を下にした方が、輸送の際に割れにくいという理由で上下が決まったそうです。心情としては、なんとなく安定感がありそうなので太いほうを下にしたい気がしますが……。)
・コツさえ覚えてしまえば!一度慣れてしまえば、これまでにない湯で加減で卵を頂けます。
このさき一生付き合っていく卵料理ですから、レシピが増えるのはとってもありがたい!
食卓に卵を出すときに、このエッグシェル・カッターにのせて出せば、転がらず、食べ終わってもカラの置き場所に困りません。
色々な調味料をトッピングして、今までにない新しい食べ方で茹で卵をお楽しみ下さい。
・レアメタルなのに、作るプロセスはまるで磁器。ジルコニウムはレアメタルに属している素材ですが、一方で製品はまるで陶芸器のようなプロセスによって作られています。
こねる。乾かす。焼いて……もう一度焼く。
精密このうえない射出成型技術と、ひとつの型につきひとつしか作らないという制約のもとでようやく製作できる、セラミックスでもあり、金属でもあり、宝石のようでもあるプロダクトです。
・味を変化させず、かつ薄く作れるほどの強靭さ。金属に脂質が触れると、触媒作用によって「1-オクテン-3-オン」という化学物質が発生します。この物質のにおいがあの「金属臭」の正体です。
この金属が起こす触媒作用を避けるために、和食の料理人はお猪口やレンゲで味見をし、フレンチやイタリアンのシェフもシリコンや耐熱樹脂のレードルで味見をします。
脂質は食べ物に含まれるのはもちろんですが、それ以前にヒトの口のなかや唇に常にあるものなので、オクテンの発生は避けることができません。
この金属が起こす触媒作用を避けるために、和食の料理人はお猪口やレンゲで味見をし、フレンチやイタリアンのシェフもシリコンや耐熱樹脂のレードルで味見をします。
しかし木や磁器では分厚くつくらないと強度を補えず、プラスチックやシリコンは耐熱温度を超えるとたちまち変形してしまいます。
こうしたすべての条件を満たすことができ、埋蔵量も豊かで、海洋汚染に加担せず、人体にも無害なジルコニアは、サスティナブルという点でも別のさまざまな素材とは一線を画しています。
ジルコニアそのものは、他の金属やケイ素と同じように、太古から地球に存在していた天然素材です。
しかしこれまでは、人の側に、ジルコニアで安定した製品をつくる技術がありませんでした。
近年になってとうとう人の技術が追い付き、ようやく享受できるようになった自然の恵みです。
ジルコニアの良さ、楽しさ、美しさを、さまざまな場面でお楽しみください。
TEMOシリーズ
アイススプーン / パフェスプーン
両面軽量スプーン / ハニーディッパー
エッグシェルカッター
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